
製造現場には、たくさんのルールがあります。
勝手に条件を変えない。設備の設定を触らない。工程を変更するときは申請する。
品質や安全を守るためなので、当然必要です。
私も生産技術として、決められた条件を守る側にいました。
ただ、長く現場にいると、ときどき不思議なルールにも出会います。
「なぜダメなんですか?」に答えがない
何かを変えようとすると、「それはやってはいけない」と言われる。
理由を聞くと、「昔からそうだから」「前に問題があったらしい」と返ってくる。
もちろん過去に理由があったのだと思います。
でも設備も材料も製品も変わっているのに、ルールだけが残っていることがあります。
私はこういうとき、どうしても「本当に今もダメなのか?」が気になります。
フィリピンでは、かなり自由に試しました
フィリピンの工場で働いていた頃、現地のメンバーと工程改善をたくさんやりました。
日本では触りにくかったところも、理由を確認しながら条件を変えて試しました。
もちろん、いきなり量産条件を勝手に変えるという話ではありません。
評価して、データを見て、問題がなければ正式な条件へ反映する。
そうやって見直すと、「変えてはいけない」と思われていたものの中にも、変えられるものがありました。
ルールを破りたいわけではない
この記事のタイトルは「ルールを破ってまでやりたかったこと」ですが、本当にやりたかったのはルール破りではありません。
理由の分からないルールで、改善を止めたくなかったのです。
品質や安全に関わるものは、当然慎重に扱う必要があります。
だからこそ、「決まりだから」で終わらせず、その決まりが何を守るためにあるのかを理解したい。
目的が分かれば、守るべきものと変えられるものを分けられます。
今もお客様の現場で「これは昔からこうなんです」と聞くと、つい理由を聞きたくなります。
生産技術をしていた頃から、その癖は変わっていません。

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