
私は昔、プログラマーという仕事にかなり憧れていました。
BasicやC言語で長いコードを書き、頭の中で処理を組み立てていく。
製造現場でもPLCのラダーを書きますが、私自身かなり苦労しました。
だから生成AIに「こう動かしたい」と書くだけでコードが出てくる今を見ると、すごい時代になったと思います。
昔は、頭の中で動きを追いかけていた
ラダーを書くときは、この接点が入ったら次の出力が入り、その条件でタイマーが動く、と順番に考えます。
実機で確認するときは、想定外の動きをしないか緊張しながら設備を動かしていました。
間違えれば、ただ画面にエラーが出るだけではありません。
実際の機械が違う動きをします。
だからインターロックや非常停止まで含めて考える必要がありました。
AIでコードを書くことに、最初は少し引っかかった
今は生成AIに条件を伝えれば、かなりのコードを書いてくれます。
私自身もAIを毎日使っているので、この便利さを否定する気はありません。
ただ「AIを使える=エンジニア」というような言い方を見ると、最初は少し違和感がありました。
昔あれだけ苦労して覚えたことが、日本語で指示するだけで出てくるからです。
でも、自分も昔同じことを言われていた
そこで思い出したことがあります。
私がPLCを触り始めた頃、上の世代の人から「今の若い人はいいよな。画面でラダーを書けるんだから」と言われたことがあります。
その人たちは、実際のリレーを配線して制御を作ってきた世代でした。
その人たちから見れば、私も十分に便利な道具を使っていたわけです。
そう考えると、AIに対して同じことを言い始めた自分が少し面白くなりました。
道具より、結果を引き受けられるか
結局、大事なのはコードを何文字自分で書いたかではないと思います。
AIが作ったコードでも、自分が設備へ入れると決めたなら、その結果を見る必要があります。
動かなければ原因を探す。危ない動きをするなら止める。必要なら中身まで降りていく。
そこはAIが出てきても変わりません。
私はAIをどんどん使えばいいと思っています。
ただ、出てきたものをそのまま信じて終わりにはしたくない。
道具が変わっても、最後は現物を見て、自分で判断する。
製造現場で覚えたその感覚は、AI時代でも残しておきたいと思っています。

コメント