
こんにちは、JOINTSPARKSの佐藤盛超です。
今日は、言葉を選びながら書きます。書き方を間違えると誰かを傷つけるテーマなので、正直ちょっと怖いです。
小さい息子と一緒にショベルカーを見に出かけていました
うちの子がまだ小さい頃、近所の工事現場に重機が動いているところを見せに連れて行きました。
ショベルカーがバケットで土をすくって、10センチもずれずにダンプの荷台に落としていく。
重機同士の連携、毎日の習熟で感覚を掴んでいると思います。
操作しているのは、日に焼けたワイルドなお兄さんです。休憩中に缶コーヒーを飲んでいる姿まで格好いい。
息子はずっと表情がワクワクがあふれかえっています。大人になった私だって、あれは素直に格好いいと思います。
そして、うちの親父も重機運送の仕事をしてきた人間です。
たまに運送業でしばらく帰ってこない事もあるし、朝が早くて、冬は除雪車で出動。
夏場は炎天下の中でアスファルトの補修作業、本当にきつそうでした。
それでも文句を言っているのを、私はほとんど聞いたことがありません。
じいちゃんが孫に言った「こんな仕事するなよ」という一言
しかしこの前、その親父が息子(じいちゃんから見て孫)に、ふと「かっこいいけど、本当にこんな仕事をするなよ」と言ったんです。
私は横で聞いていて、何も言えませんでしたね。
言いたいことは分かります。炎天下でも雨の中でも作業がある。体を壊す人もいる。誰もやりたがらない。
だから勉強して、きれいなビルで働いてほしい。じいちゃんとしては、そう思ったのでしょう。
しかしです。
一番長くその仕事をやってきた本人が、孫には勧めない。
これって、相当きつい話じゃないですか??
親父はあの仕事を誇りに思っていないのか。そんなことはないと思います。
私が小さいころは親父の背中を見て育ちました。あれを誇りと呼ばずに何と呼ぶのか。
それでも「するなよ」と言わせてしまう何かがある。私はそこが引っかかって仕方がないんです。
現場の大変さと給与が逆になっているという現実
ここからが本題です。
私はずっと製造の現場にいました。だから両方見ています。
私も、息子に「製造業の仕事はワクワクするぞ!」と言いたいですが、現実的にはまだひっかかります。
現場は朝から晩まで設備と向き合っています。止まれば呼ばれます。不良が出れば原因が分かるまで帰れません。
判断を間違えれば人が怪我をします。あのプレッシャーは今も忘れません。
それでいて給与は、地方の平均所得のあたりで止まっている方がほとんどです。
一方で、都心のオフィスで会議をして、資料を作って、夜は同期と楽しそうに飲みに行って、それで年収が数倍という世界もあります。
念のため書いておきますが、そちらが楽だと言いたいわけではありません。
商社の方とは今も一緒に仕事をしていますが、あの人たちは為替も、与信も、在庫のリスクも背負っています。
一本の契約でとんでもない金額が動く。私にはできない仕事です。
しかしそれでも、この給与の差に関して感じるのです。
そもそも報酬は「大変さ」で決まっていないのか??
報酬は、大変さや、社会にとっての必要度では決まっていません。
決まっているのは、代わりがいるかどうか。そして、お金が流れる場所に近いかどうか。この二つだと思います。
特に重機の例で言えば、建設業の下請けは価格競争で、更に工務店が仲介して手数料マージンものせるため
現場の作業従業員の収入は下がっていくばかりです。
重機の操作も、設備の段取りも、身につけるのに何年もかかります。本当は代わりなどいません。
しかし外から見ると「体を使う作業」に見えてしまう。
これは、そこで働く個人が悪いわけでも、オフィスにいる人が悪いわけでもありません。
この仕組みに、違和感を感じますけどね。
若い頃に勉強したかどうかの差だ、で片付けられる話ではないと思っています。
現場の価値を見えるようにするという私の仕事
私も最初はもっとものづくりがワクワク楽しい現場だと思っていましたが、製造業の現実はそんなに甘くありません。
私だって、工場のライン作業を好き好んで現場に立ちたいわけではありません。
それでも逃げずにやっている人たちがいるから、今の世の中が回っています。電気も、ガスも、道路も、部品も、全部そうです。
だから私は、現場の価値を見えるようにする側に回りたいと思っています。
点検を記録に残す。判断の根拠をデータにする。誰の勘で回っていたのかを、はっきりさせる。
そうやって「この人がいないと止まる」を可視化していかないと、値段はいつまでもつきません。
親父に「するなよ」と言わせない世の中にするには、たぶんそこからだと思っています。
余談ですが、別日に親父へ聞いてみたこと
別の日、親父に仕事のやりがいについて聞いてみました。
「あんなに重機や運送業を長くやってきて、あの仕事、嫌いだったの?」
「バカ、好きに決まってんだろ」
即答でした(笑)
好きな仕事なのに、孫には勧めない。そこにこの国の問題が全部入っている気がします。
私は製造業に育ててもらった人間なので、そこは変えたいと思っています。
製造現場のDXや点検業務の課題について、お気軽にご相談ください。ヘルメットをかぶって、現場を見せていただくところから始めます。
#ものづくりをわくわくに #JOINTSPARKS

コメント