「設備の前に立ってろ」から始まった、今の仕事の基本

新人の頃、生産技術の先輩から言われた言葉があります。

「分からなくなったら、設備の前に立ってろ」

当時は、正直よく分かりませんでした。

原因の調べ方を教えてくれるわけでもなく、とにかく設備を見ていろと言われる。

「見ているだけで分かるなら苦労しないよ」と思っていました。

設備は、ずっと見ていると違いが見えてくる

量産設備は、一回動けば終わりではありません。

何百個、何千個と作っていると、途中で小さな停止が起きたり、少しずつ状態が変わったりします。

止まった後だけ見ても、原因が分からないことがあります。

でも設備の前に立っていると、「さっきだけ音が違った」「このワークだけ少し引っかかった」という小さな変化が見えてきます。

先輩が言いたかったのは、たぶんそういうことだったのだと思います。

一回うまくいっただけでは、私は安心できない

この感覚は、今の仕事にもかなり残っています。

製品をお客様へ提案して、デモで一度うまく動いた。

それだけでは、私はまだ少し不安です。

実際の現場で毎日使ったときはどうなのか。設置環境が変わったらどうなのか。しばらく使って初めて出る問題はないのか。

量産設備を見てきた経験があるので、どうしてもその先まで気になります。

だから、売った後も見に行きたい

営業をするようになってからも、「導入できました」で仕事が終わった感覚になりません。

ちゃんと使えているか。想定していた効果が出ているか。現場で別の面倒が増えていないか。

問題があれば、また現物を見て考えたい。

新人の頃は意味が分からなかった「設備の前に立ってろ」という言葉が、今は自分の仕事の基本になっています。

止まった後だけ見ても分からなかったことが、動いている設備の前では見えてくる。新人の頃は遠回りに感じたやり方が、今は一番頼りになります。分からなくなったら、まず現物を見る。営業になっても、この癖は抜けません。


分からないときほど、現場へ

資料だけで答えを作らず、まず現物を見る。この考え方を現在の現場改善・技術導入支援にも活かしています。詳しくはSERVICEをご覧ください。

コメント

コメントする

目次