
私が社会人になった頃、ものづくりの世界は今よりずっと「技術競争」という空気が強かったように思います。
DVDからBlu-rayへ。SDカードの容量がどんどん増える。家電メーカー各社が性能や機能を競い、「ブラックボックス技術」という言葉もよく聞きました。
私もその中で、いつか自分の技術やアイデアを製品に生かしたいと思っていました。
17年間、量産の現場にいると見え方が変わった
実際に生産技術として働くと、新しいものを作る楽しさだけではありません。
不良を出さない。設備を止めない。納期を守る。新しい技術を試したくても、量産を抱えていれば簡単には触れない。
挑戦したい気持ちと、出荷責任。その両方をずっと経験してきました。
気づけば「面白いものを作る」より、「問題を起こさず今日を終える」ことが優先される時期もありました。
今は、作ることより「使うこと」に興味があります
昔の私は、新しい製品や技術を作ることに価値があると思っていました。
でも今は少し違います。
世の中にはすでに、カメラ、センサー、AI、ロボット、クラウドなど、使える技術がたくさんあります。
それなのに製造現場へ行くと、毎日人が計器を見に行っていたり、紙へ転記していたり、昔からの作業がそのまま残っていたりします。
技術がないのではなく、技術と現場がつながっていない。
私は今、そこに面白さを感じています。
ものづくりのワクワクは、発明だけではなかった
新製品をゼロから生み出すことだけが、ものづくりの面白さではないのかもしれません。
すでにある技術を組み合わせて、ずっと困っていた仕事がなくなる。現場の人が「これ楽になったね」と言う。
今の私は、そういう瞬間の方がワクワクします。
17年間ものを作る側にいたからこそ、今は技術を現場へつなぐ側で、もう一度ものづくりの面白さを感じています。
今の支援内容はSERVICEにまとめています。ものづくりの面白さについては、実は自分、「ものづくり」がやりたい訳じゃなかったにも書いています。

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