
DXや現場改善の仕事をしていると、製品や技術以上に気になるものがあります。
それは、誰が旗を振っているかです。
「DX担当にされた人」と話していて感じること
会社から「DXをやれ」と言われて、担当になった人もいます。もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただ、現場を真剣に見ないまま、導入件数や削減時間など、資料に載せやすい数字だけを追い始めると、私は少し距離を置きます。
何台導入した。何時間削減した。いくら効果が出た。数字は必要です。でも、その数字を作ること自体が仕事になった瞬間に、現場改善から離れていくことがあります。
ちゃんとしている人は、困りごとが言葉で出てくる
逆に、この人なら一緒に進めたいと思う担当者もいます。
そういう人は、現場の隠れた大変さを知っています。
「ここを毎日見に行くのが大変なんです」「ここは電源が取れません」「この作業だけ、この人に依存しています」など、現場で何が起きているのかが自分の言葉で出てきます。
私は、そういう話を聞くと一気に考えたくなります。どう設置すればいいか。既製品で足りるのか。金具を工夫した方がいいのか。設定を変えれば使えるのか。
製品を売ることより、困りごとをどう解くかの話になります。
現場改善は、担当者の手柄づくりではない
前職では、上席が来る前になると急に改善活動が進み、突貫工事のように形を整える場面も見てきました。
私は、そのやり方にずっと違和感がありました。
資料の中では成功していても、現場で使われていなければ意味がありません。上司に説明できても、作業者が楽になっていなければ改善とは言いにくいと思います。
数字の前に、現場を見る
今は私自身が提案する側です。だからこそ、担当者と話していて現場の困りごとが見えなければ、無理に話を進めません。
現場で困っていなければ、私は帰ります。
逆に、本当に困っていることが見えれば、何とかしたくなります。
毎日遠くまで点検に行っている人がいるなら、その手間を減らせないか考える。電源が取れないなら、別の設置方法を探す。私はそういう話なら、自分から動きたくなります。DXという名前より、目の前の困りごとが分かる方が、仕事はずっと進めやすいです。
現場改善・DXのご相談
製造現場の困りごと整理から技術選定・導入支援まで、JOINTSPARKSのSERVICEでご紹介しています。実際の取り組みはCASE STUDYをご覧ください。
この連載を最初から読む場合は、第1回:現場改善は何を導入するかから始めない、第2回:高性能なツールなら現場が良くなるわけではないをご覧ください。

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