
息子が小さかった頃、近所の工事現場へショベルカーを見に行くことがありました。
大きな重機を細かく動かし、土をすくってダンプへ載せていく。
息子は夢中で見ていましたし、私も格好いい仕事だと思っていました。
私の父も、長く重機や運送の仕事をしてきた人です。
じいちゃんが孫に言った一言
あるとき父が息子に、「かっこいいけど、こんな仕事するなよ」と言いました。
横で聞いていた私は、少し複雑な気持ちになりました。
父は朝早くから仕事へ行き、冬は除雪、夏は暑い中での作業もしてきました。
大変な仕事だということを、誰より知っています。
だから孫には、もっと楽な道を選んでほしいと思ったのかもしれません。
でも、一番長くその仕事をしてきた本人が「やるな」と言うことが、私は妙に引っかかりました。
現場の仕事は、本当に格好悪いのか
私は製造業の現場で17年間働きました。
設備を直す人、機械を操作する人、段取りをする人。
近くで見ると、簡単にはできない仕事ばかりです。
経験がなければ分からない音や感覚もあります。
それでも外から見ると、単なる「作業」として扱われてしまうことがあります。
私はそこに昔から違和感があります。
父に改めて聞いてみた
別の日、父に聞きました。
「あの仕事、嫌いだったの?」
するとすぐに、「好きに決まってるだろ」と返ってきました。
それを聞いて、少し安心すると同時に、余計に考えてしまいました。
好きで長く続けた仕事なのに、自分の孫には勧めない。
仕事そのものが嫌なのではなく、体の負担や働く条件を知っているからこその言葉だったのだと思います。
私は、現場の仕事をもっと良くしたい
「現場は尊い」ときれいな話だけをしたいわけではありません。
大変なものは大変ですし、私自身、もう一度同じ働き方をしたいかと言われれば迷います。
だからこそ、危険な作業や単純な点検は技術で減らしたい。
人にしかできない判断や技能は、きちんと残したい。
そして、現場で働く人が自分の子どもや孫に「この仕事も悪くないぞ」と言えるようになったらいい。
父の一言を聞いてから、そんなことを考えるようになりました。
現場の仕事を、技術でもっと良くする
危険な作業や単純な点検を減らし、人にしかできない判断や技能を活かす。JOINTSPARKSの現場改善・技術導入支援はSERVICEでご紹介しています。

コメント