製造現場のエンジニアにこそ営業経験を

ものづくりに携わると、どうしても現場にこもって技術を磨くことに集中してしまう。
その姿勢は尊いし、誰もが避けて通れない道だと思います。

ただ、私は声を大にして言いたいのです。
エンジニアこそ、営業を経験すべきだと。

営業をやってみると、
「お客さんが本当に困っていること」
「なぜその製品を必要としているのか」
「どんな時に不満を抱くのか」
そういう“生の声”が突き刺さってきます。

現場で試行錯誤していた改善や新しい技術が、
実はお客さんのニーズとズレていた。そんなことは日常茶飯事です。
だからこそ営業の経験は、技術を「社会に届く形」に変えるための最短ルートなのです。

そしてもうひとつ。
営業では必ずクレームに直面します。
避けたい気持ちはわかる。けれど、その瞬間こそが最大の学びです。
自分のつくったものが、どう使われ、どう壊れ、どう失望を生んでいるのか。
その現実をお客さんの口から直接浴びることで、技術者としての目線は劇的に変わります。

私は、製造現場で技術を磨いた後に営業に出て、多くの失敗と学びを得ました。
あの経験がなければ、今の自分はなかったと断言できます。
今の経営視点は、基本となるのは製造ですが、知識として営業経験は大きく影響を受けております。

エンジニアの皆さん。
もしチャンスがあるなら、ぜひ営業を経験してください。
それは技術を裏切るものではなく、むしろ技術を「生かす」ための大切な一歩です。

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