
たまにはゆるい話をさせてください。もし製造業以外の仕事を選べるとしたら、私は何をやりたいのか??
ずっと考えていて、最近ようやく答えが出ました。
それは、救急車のドライバーです。
なぜ救急車のドライバーなのか??
一刻を争う人を乗せて、病院まで運ぶ。
交通ルールを、ある意味で破りながら走る。赤信号でも進む。対向車線にも出る。それでも最短ルートを選んで、最速で、しかも絶対に事故を起こさない。
この仕事、めちゃくちゃかっこよくないですか??
後ろでは救命士の方が処置をしている。その間、ドライバーは前だけを見ている。揺らせば処置がやりにくくなる。遅れれば助からないかもしれない。速く走ればいいという単純な話ではないわけです。
速さと安全を同時に成立させる。しかも毎回、道路の状況は違う。
考えれば考えるほど、難しい仕事だと思います。
「お医者さんじゃないの?」と思われそうですが
ここまで書くと、「命を救いたいなら救急医でしょ」と言われそうです。
無理です。
血がダメなんです。臓器もダメです。(想像しただけで今ちょっと気持ち悪くなっています)
だからお医者さんには本当に頭が上がりません。あれを毎日やっている方々は、私からすると別次元の人間です。世の中で一番尊敬している職業のひとつです。
しかし私にはできない。だからせめて、運ぶ側で関わりたい。そういう話です。
主役じゃないところが、いいんです
もうひとつ、これは自分でも意外だったのですが。
救急車のドライバーって、主役ではないんですよね。
病院に着いたら、そこからは医師と看護師の世界です。助かった時に感謝されるのも、たいていは病院の方々です。ドライバーの名前が記事になることは、まずありません。
しかし、その人が数分を削ったから助かった、というケースは確実にあるはずです。
表には出ないけれど、結果を左右している。この構造が、私はすごく好きなんだと思います。
ルールを破っているのではなく、責任を引き受けている
もうひとつ気づいたことがあります。
救急車が信号を無視して走るのは、ルール無視ではありません。緊急走行にはちゃんと条件があって、その中で「今この交差点は行けるか」を秒単位で判断し続けているわけです。
判断を間違えれば、自分が加害者になります。人を助けに行って、人を傷つけることになる。
つまり、より大きな目的のために、責任を背負って例外を選び取っている。
これって、製造現場でやってきたことと同じ構造なんですよね。
ラインを止めるか、流すか。不良の範囲をどこまで広げて確認するか。止めれば生産計画が崩れる。流して後で発覚すれば、最悪、市場流出です。
どちらを選んでも誰かに迷惑がかかる。その中で決めて、結果を引き受ける。
「分からなくなったら設備の前に立ってろ」と言われた意味も、結局はここにあったのだと思います。判断するために、まず現物を見ろということです。
結局、同じことがやりたいだけかもしれません
そう考えると、私は生まれ変わっても大して変わらないのかもしれません。
表には出ないけれど、誰かの状況を確実に良くする場所にいたい。そのために、その場で見て、その場で決めたい。
今やっている仕事も、たぶん同じです。工場に行って、現場を見て、どこが詰まっているかを判断して、動かす。派手ではありませんし、うまくいっても表彰されるのは現場の皆さんです。
しかしそれでいいと思っています。
そういう仕事が好きだから、製造業に残っているのだと思います。
とはいえ、あのサイレンを鳴らして走る姿には、やっぱり憧れますけどね。
製造現場のDXや点検業務の課題について、お気軽にご相談ください。ヘルメットをかぶって、現場を見せていただくところから始めます。
#ものづくりをわくわくに #JOINTSPARKS

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