
最近、役職が変わってから少し不思議に感じることがあります。
以前より、訪問のお願いが通りやすくなりました。
名刺に「取締役」と書いてあるだけで、相手の対応が少し変わることもあります。
ありがたい反面、私はそこにずっと違和感があります。
目次
中身は昨日と何も変わっていない
役員になった翌日に、急に技術力が上がったわけではありません。
設備を見る目も、不良原因を考える力も、前の日と同じです。
会社員時代は、現場でデータを揃えて提案しても、なかなか話が通らないことがありました。
今は同じような話でも、肩書きがあることで最初から聞いてもらえることがあります。
社会とはそういうものなのだと思う一方で、やっぱり少し変な感じがします。
肩書きが役に立つなら、使えばいい
昔の私は、肩書きをかなり嫌っていました。
今は少し考えが変わっています。
肩書きによって会ってもらえる人が増えたり、進められる仕事があるなら、それは使えばいい。
ただし、肩書きそのものを自分の実力と勘違いしたくはありません。
扉を開けてもらった後に何をするかは、結局自分次第です。
一番困るのは、現場がよそ行きになること
私は今でも現場へ行きます。
そこで見たいのは、きれいに準備された状態ではありません。
どこで作業が止まるのか。何が面倒なのか。実際にはどう使っているのか。
だから「役員の方が来る」と構えられてしまうと、むしろ困ります。
「特に問題ありません」と言われて帰るより、困っているところをそのまま見せてもらった方がありがたいです。
役職が変わっても、現場との距離は変えたくない
役員という立場になれば、判断する範囲や責任は変わります。
そこは以前と同じではありません。
でも、仕事のやり方まで偉そうに変える必要はないと思っています。
肩書きで扉が開くなら感謝して使う。
その先では、今まで通り現場を見て、一緒に考える。
私はそのくらいの距離感でいたいと思っています。

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