お客様は神様じゃない

こんにちは、株式会社JOINTSPARKSの佐藤盛超です。
今日は、最近強く感じるようになったこと——「お客様は神様じゃない」という話をしたいと思います。

製造業の現場で17年間、お客様の要望に応えることを軸に仕事をしてきました。ヒアリングをして、どこまで応えられるかを考える。サンプルを出す。データを揃える。納期は絶対に守る。それが「仕事の誠実さ」だと、ずっと思っていました。

今振り返っても、その姿勢が間違いだとは思っていません。ただ、それが「当たり前」だと思い込んでいたのは確かです。

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「なぜ、このタイミングで?」の連続

今、ドイツのパートナーと一緒に仕事をしています。

その中で、日本の感覚からするとどうにも腑に落ちないことが、少なくありません。急にサンプルの価格を引き上げてくる。試作品をこちらに送りつけて「これに変えてくれ」と言ってくる。こちらのスケジュールや事情をあまり考慮しない動き方をすることもあります。

「なんでこのタイミングで?」「なぜこのデータを出してくるんだろう?」と感じる場面は、正直、一度や二度ではありませんでした。日本式の感覚で受け取ると、「無茶だ」「非常識だ」と思ってしまいます。

それでも、結果は出ている

ところが面白いことに、その「無茶に見える働き方」が、結果としてうまくいっているのです。

生産性という観点でも、ドイツは日本を上回っている部分があります。お客様のために残業をするわけでも、睡眠を削って対応するわけでもない。それでも、ビジネスはきちんと回っています。

「なぜこんな働き方でもうまくいくんだろう?」と、何度も考えさせられました。

「上下」ではなく「対等」

日本の商慣習には、知らず知らずのうちに「上下関係」が染み込んでいます。

お客様が上で、自分たちが下。言われたことをきちんとこなすことが誠実さの証明だ——そういう構造が、長い年月をかけて体に刷り込まれているように感じます。

ドイツ側の感覚は、どうやら違うようです。「今できることはこれだ」「この条件でなら対応できる」という、自分たちの軸を持った上でお客様と向き合っています。上下ではなく、対等なパートナーとして交渉しているのです。

無理に合わせるのではなく、自分たちのやり方を持ちながら関係を構築している。その姿勢が、長期的な信頼につながっているのかもしれません。

最後に:「対等」という考え方を、これからの武器に

「お客様は神様ではない」という言葉は、日本で口にするとひどく反感を買いそうです。でも、これは「お客様を粗末にしろ」という話ではありません。

対等であることを前提に、誠実に向き合う。それだけのことだと思っています。

自分の専門性や時間には価値があります。無理な要求には「できない」と言える。それでも、できる範囲で最大限に貢献する。そのスタンスが、むしろ長期的な信頼につながるのではないかと、今は感じています。

海外との仕事を続けながら、この感覚を少しずつ自分のものにしていきたいと思っています。もし「海外パートナーとの関係構築で悩んでいる」「現場改善の進め方が分からない」という方がいれば、ぜひ気軽にお話ししませんか。現場の経験も、独立の苦労も知る私だからこそ、お伝えできることがあるはずです。

#製造業 #海外ビジネス #働き方 #ドイツ #独立

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