課題に向き合う努力は、まったく別物

私はAIをかなり使っています。

文章を書く。調べる。考えを整理する。以前なら時間がかかっていたことが、本当に速くなりました。

便利なので、もう使わない仕事には戻れないと思います。

一方で、製造現場で17年間仕事をしてきた自分としては、少し怖さも感じています。

設備の前に立っても、すぐ答えは出なかった

昔、よく「設備の前に立ってろ」と言われました。

最初は、ただ見ていて何が分かるんだと思っていました。

でも毎日見ていると、音、動き、停止の仕方、ワークのばらつきなど、少しずつ違いが分かるようになります。

不良が出ても、検索すれば答えが出てくるわけではありません。

現物を見て、測って、仮説を立てて、外して、また試す。

その繰り返しでしか身につかなかったことがたくさんあります。

AIで速くすることと、考えなくてよくなることは違う

今は分からないことがあれば、AIに聞けばかなりのところまで答えてくれます。

私はそれを使えばいいと思っています。

ただ、返ってきた答えをそのまま使って、自分で現物を見なくなったら危ない。

特に製造現場では、前提条件が一つ違うだけで答えが変わります。

AIが間違っているというより、こちらが本当の状況を伝えられていないこともあります。

製造現場の原因究明は、AIの回答だけでは終わらない

原因が分からない。何度試してもうまくいかない。現場の人が「大丈夫です」と言っているけれど、何か引っかかる。

こういう面倒なところから逃げずに考えた経験が、今の自分の判断につながっています。

AIには、調査や整理、処理をどんどん任せたいです。

その分、自分はもっと現場を見て、本当に難しいところを考えたい。

調べものや資料の整理が早く済むなら、その分だけ現物を見て、試す時間を増やしたいです。原因が分からないまま、きれいな説明だけできても、私には達成感がありません。

原点となった現場経験は、「設備の前に立ってろ」から始まった、今の仕事の基本をご覧ください。

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