ものづくりに対する感謝の気持ちとは

製造現場で働いていた頃、朝から「今日も頑張ろう」と思える日ばかりではありませんでした。

昨日出荷した製品は大丈夫だったか。設備は止まらないか。またトラブルが起きないか。

責任を持って量産を見ていると、むしろ不安の方が多かったように思います。

安定して流れることは、当たり前ではなかった

生産ラインが普通に動き、製品が予定通り出荷される。

何も起きなければ、それが当たり前に見えます。

でも実際には、設備を保全する人がいて、材料を準備する人がいて、品質を見る人がいて、過去に何度も改善してきた積み重ねがあります。

自分一人で生産しているわけではありません。

現場を離れてから、そのことを以前より感じるようになりました。

トラブルは嬉しくない。でも、そこで覚えたことは多い

「トラブルにも感謝しよう」と言われても、起きている最中にはそう思えません。不良が出れば焦りますし、設備が止まれば早く直したい。それが正直なところです。

ただ、振り返ると、自分の技術が一番伸びたのは、そういう苦しいときだったのも事実です。

原因が分からず測定を繰り返したこと。設備をばらしたこと。人に教えてもらったこと。失敗して、もう一度やり直したこと。

そういう経験が今の自分の判断材料になっています。

今は、経験させてもらったことに感謝している

当時は「ありがたい経験だ」なんて思っていませんでした。

でも今、製造業のお客様と話したり、技術を提案したりすると、昔苦労した経験が思わぬところで役に立ちます。

設備、品質、測定、工程、人の動き。どれか一つだけでは現場は回りません。

17年間、いろいろな問題に向き合わせてもらったから、今の仕事ができています。

私にとっての「ものづくりへの感謝」は、何でも前向きに受け止めることではなく、あの頃の苦労も含めて今につながっていると感じられることなのだと思います。

今の仕事で現場経験がどう役立っているかは、17年間の生産技術経験が営業に活きているにまとめています。

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