
日々の仕事で、私たちが最も忘れがちなのは、日々の感謝の気持ちだと思います。
朝、工場に向かう足が重い日もあり
「また〇〇さんに怒られるんじゃないか?」
「先日出荷した製品、大丈夫だっただろうか…」
そんな不安に心を支配されると、感謝の気持ちはどこかへ消えてしまいます。
でも、本当はそこにこそ「感謝」が必要です。
ものづくりの感謝って何だろう?
感謝とは、ただ安定して生産できていることにだけ向けられるものではありません。
むしろ、目の前に現れる課題やトラブルに出会えたことにも感謝すべきだと思います。
もし何も問題がなく、ただ安定して生産し続けていたらどうなるでしょうか。
「これでいいんだ」という満足が生まれ、やり方を変えることをやめてしまう。
本当はもっと良い条件や方法があるかもしれないのに、安定に甘えて触らない。
それはそれで「危うさ」だと思います。
逆に、不良やトラブルが起きるからこそ「何とかしよう」とチャレンジが生まれる。
だから私は、不具合が出ても改善に挑み続ける姿勢こそが正しいと思っています。
安定の裏に隠れた“停滞”よりも、挑戦する“動き”の方がずっと健全だと思います。
感謝が生む力
「感謝すること」は、自分のモチベーションや行動力につながります。
誰かから評価されるためじゃない。
自分自身が前に進むためのエネルギーなんです。
「ものづくりの楽しさに触れられてありがとう!!」
「改善できた達成感を味わえてありがとう!!」
そう思えるだけで、日々の改善活動はまったく違う意味を持ちます。
ひとりだけでは、ものづくりの限界がある
毎日立ち上げる生産ライン。
けれど、それは決して自分ひとりの力ではありません。
会社がこれまで投資してくれた設備があり、仲間がいて、関係者の協力があるからこそ、私は担当者としてラインに立ち
目の前のものづくりに向き合える。
その事実に感謝できたとき、はじめて仕事は“作業”から“自己成長の場”へ変わります。
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