組織で働く大変さ

目次

製造業のトップダウン文化を振り返って

JOINTSPARKS代表の佐藤です。

私は17年間、国内外の製造現場で生産技術に関わってきました。
私が恵まれたのは、独立前に大組織で働く経験をし、良くも悪くも学ばせて頂けたことです。
その中でずっと感じていたのが、製造業に根強く残る「トップダウン文化」です。

トップダウンの現実

製造業では、現場の声よりも上層部の決定が優先される場面が多々あります。

  • 上から「やれ」と言われれば、納得できなくても動かざるを得ない
  • 方針が二転三転しても、現場は振り回されるだけ
  • 改善提案をしても、「今は優先じゃない」と棚上げされて終わる

私自身、何度も壁にぶつかりました。
「もっと効率的な方法があるのに」「このままではトラブルになる」――そう思っても、決裁が下りなければ進められない。

結局、問題が表面化してから慌てて会議が開かれ、現場の誰もが疲弊する。
そんな悪循環を、何度も経験してきました。

組織で働く難しさ

もちろん、トップダウンにも良い面はあります。
スピード感を持って全社を動かせるのは、上層部の決断があってこそ。
ただ、問題は「現場の声を軽視したトップダウン」になってしまうことです。

現場を知らないまま決められた施策は、結局うまく根づかず、形だけで終わる。
「改革を進めているつもり」が、むしろ現場のやる気を削いでしまうのです。

だからこそ必要な“橋渡し”

私は独立して「製造現場改革プロデューサー」として動き始めましたが、その背景にはこの経験があります。

現場の声を経営層に届け、経営の意図を現場に伝える。
この“橋渡し”をする人がいない限り、トップダウンもボトムアップも機能しません。

組織で働くことは、調整や我慢の連続かもしれません。
でもそこに「情熱的なキーマン」と「外から支える存在」が加われば、トップダウン文化に新しい風を吹き込める。

私はその役割を担うために、これからも挑戦を続けていきます。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次