自動化を間違えると、現場から「やりがい」が消える

こんにちは、JOINTSPARKSの佐藤です。
皆さんが思う”働きがいのある職場”ってどんな環境でしょうか??
今回は私の実体験を交えながら、話したいと思います。

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フィリピンの工場で、初めてワクワクした

以前の記事でも少し触れましたが、私はフィリピンに工場を持つ部品メーカーで働いていた時期があります。

当時その工場は利益マイナス5%の赤字。暗い雰囲気でした。

でも私にとっては、最高の環境でした。

2万人のフィリピン人スタッフに対して、日本人はわずか100名。現地のメンバーと自由な発想で改善を重ね、チームで団結して動いた。「自分のアイデアが、現場を変えた」と実感できた瞬間が何度もありました。

歩留まりが上がる。タクトタイムが縮まる。数字がきれいに動く。

それはまるでゲームを攻略するような達成感で、ものづくりのワクワクを初めて本物として感じられました。最終的に利益はプラス20%まで回復し、表彰もされました。

自動化は、使い方を間違えると人を不幸にする

今、多くの現場で「自動化」が進んでいます。

それ自体は悪いことではありません。しかし問題は、自動化の目的が「人を減らすこと」になってしまっているケースです。

作業者が自分で考え、改善し、「自分のおかげでこの現場が良くなった」と感じられる余地を、自動化が根こそぎ奪ってしまう。そうなったとき、現場から働きがいは消えます。

人間が最もやりがいを感じる瞬間は、「自分のアイデアで目の前の状況が良くなった」と実感できる時です。上から押し付けられたルールに従うだけの現場では、その実感は生まれません。

仕組みを責める文化が、現場を強くする

もう一つ、フィリピンの工場で学んだことがあります。

トラブルが起きたとき、「誰のせいだ」と犯人を探す現場と、「仕組みのどこに問題があったか」を全員で考える現場では、時間が経つにつれて大きな差が生まれます。

責任を押し付け合う現場では、誰も本当のことを報告しなくなります。仕組みを問い直す文化があれば、現場に萎縮がなくなり、前向きな改善提案が飛び交うようになります。

「今日大変だったね」「あの対応、助かったよ」——そういう血の通った声掛けが日常にあるかどうか。これが現場の雰囲気をつくります。

自分が何のためにこのネジを締めているか、わかっているか??

働きがいの根っこには、「自分の仕事が誰かの役に立っている」という実感があります。

現場の作業が最終的にどんな製品になり、世界中でどう使われているのか。顧客からの感謝や、「あの会社の製品は絶対に壊れない」というブランドへの誇りが現場にフィードバックされたとき、作業は単なる労働から、誇りある仕事に変わります。

自動化で効率を上げることと、人が誇りを持って働ける現場をつくること。この両立こそが、これからの製造現場に求められていると思っています。

製造現場の働き方や改善について、一緒に考えたい方はぜひお声がけください。

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