目指すは製造現場改革プロデューサー

読んでいただきありがとうございます。JOINTSPARKS代表の佐藤です。
今回の法人化で、一番気を付けていたのが「コンサル」という言葉にくくられないことでした。
製造業から脱サラ、独立をされる方に多いのも、これまでの経験やスキルを活かしてコンサル業務に携わる方が多いと感じています。
特に経験を活かし、現場のDX推進に取り組むSaaSの開発、AIを活かした業務効率改善といった内容は、多くの皆さんが取り組まれているかと思います。
そういった方々はコンサルで業務委託を受ける事も多く、中には中小企業診断士などの資格や、前職のコンサル経験をアピールされる人も多いです。
ですが、私自身、どうしても「コンサル」という言葉を拒否してしまうのです。
現場で働いてきた経験を通じて
私はこれまで生産技術として、国内工場・海外工場で勤務をしてきました。
その経験で大きく味わったのは、会社の改革や現場を改善する難しさです。
世の中すでにたくさんの技術やツールがあるのに、なぜこの現場は昭和からやる事が変わらないのだろう・・・
ずっと日々違和感を感じながら仕事をしていました。
そして謎の肩書制度。係長、課長、部長と、頑張って昇進していく制度。しかし見ていても魅力的に肩書きに見合った働き方をしている人は
ほんの一握り。なぜ昇進するのか? 昇進して給与が上がる以外での、会社を変えてやろう、世の中を変えてやろうという野望を持つ人が
自分の周りでは、あまり居ませんでした。(居たとしても、自分との価値観からかけ離れていました)
その中で、昇進をして裁量権を得て、自分のやりたいように物事を決められる。その肩書の権力で会社を変えられる。
果たしてそうでしょうか??
肩書きが付くまでに、多くの我慢と根回しを経て、時間を削って、気力を維持し続けて
結果的に将来を期待してずっと頑張り続けて、得られた結果に満足するのか?ずっと疑問視していたのです。
現場を変えるには、情熱的なキーマンが必要
私が現場で一番苦労したことは、何といっても出荷責任を負うことでした。
製造業ではずっと不良を出さないために、この維持管理のノウハウが重要になります。
その品質を保つためには、粘り強く不具合のポイントを見つけ、経験を活かして物事を決めて実行する
課題解決能力が求められます。
いちいち上司に伺いを立てて、トラブルが起きるたびに集まってミーティング
こんな事を繰り返しても、結局、問題に向き合って解決をしなければなりません。
だからこそ常にプレッシャーに向き合って、他責にせず、仲間を巻き込みながらやりきる。
製造業にはそのような達成感があるのです。
コンサルという言葉にくくられたくない想い
このように製造現場の中で苦痛を味わいながら、改善策を見つけていくのは簡単なことではなく
どこまでも粘り強くやりきる力が必要です。
そうなると、コンサルでただアドバイスをしてコンサル料をもらうビジネスを見ていると
それで良いのか?と疑問視してしまうのです。
知見をアドバイスするのはもちろん良い事ですが、もうAIで何でも調べてわからないことや、情報はいくらでも自分で調べられます。
だからこそ実際に行動し、現場の中で活躍ができる人材が必要とされると思うのです。
「コンサルに依頼して」と聞いた時点で、本当に現場を自分たちでどうやって行きたいのか?
誰がどう旗振りしてやっていくのか?自分たちで考えずに、口だけアドバイスを投げるコンサルに委託するのは寂しい。
だから私は「コンサル」というくくりで見られたくない。あくまでも現場の中で課題解決まで実行するという意味を込めて
「製造現場改革プロデューサー」と名付けました。
どうか今後とも宜しくお願い致します。
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