本当の課題は現場にしかない

コンサルという言葉には、どこか距離を感じてしまう。
綺麗な資料、抽象的なキーワード、指示のような提案。
でも、現場の空気は、そんなもので動かない。

17年間、製造業の現場にいた。
汚れた手袋、汗のにじんだ作業服、止まらないラインと睨み合う日々。
正直、うまくいかないことのほうが多かった。
誰も聞いてくれない意見、通らない改善案。
変えたくても、ひとりじゃどうにもならないことばかりだった。

だから今、外からじゃなく、中に入って、一緒に変える仕事をしている
パソコン越しじゃなく、現場の床に立って、実際にモノに触れて。
そこでやっと、口を開いてくれる作業者がいる。
「実はここ、毎日ヒヤッとしててさ」「でも言っても変わらないからさ」
そういう言葉の中に、本当に解決すべきものがある。

改善って、派手なものじゃない。
でも、小さな変化の積み重ねが、気づいたら現場全体を変えていく。
それには、その場にいることが必要だ
一緒に悩み、一緒に実験し、一緒に失敗し、一緒に笑える人間でいたい。
その関係性の中でしか、生まれない変化がある。

Jointsparksという名前には、「点と点をつなぎ、火花を起こす」という意味を込めた。
でもそれは、特別なことをするわけじゃない。
目の前の現場で、日々、丁寧に手を動かすこと。
それしか、ないと思っている。

派手な話はできないけど、
「自分も現場で悩んでる」という人には、ちゃんと向き合える気がしている。


  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次